活動報告

「CAB-Jセミナー2023・秋」開催

2023/10/03

CAB-Jは、CS/BSペイテレビ広告の啓蒙活動の一環として、東京、関西、福岡の3地区でセミナーを開催しており、本年度はその皮切りとして、「CAB-Jセミナー2023・秋」を東京ドームホテルにて10月3日に開催。当日は、広告会社やCAB-J会員社から合計278名が参加した。

第一部セミナーでは、CS/BSペイテレビ広告の現状報告に続き、メインプログラムとして、TBS報道局長、TBSビジョン代表取締役社長を経て、TBSホールディングス専務取締役、BS-TBS代表取締役社長、取締役会長を歴任された築地朝塾plus代表(塾長)の平本和生様をゲストパネリストとしてお迎えし、「これからどうなる?ペイテレビ」と題したパネルディスカッションを実施。パネリストにはCAB-Jより滝山CAB-J会長(衛星放送協会 副会長)、長谷CAB-J会長代行(ジェイ・スポーツ代表取締役社長)も参加。進行は、モデレーターとして宣伝会議執行役員の番匠俊充様にお務めいただいた。

まず、番匠様からCS/BSペイテレビの様々な取り組みが紹介され、続いて、長谷会長代行から、自身が代表取締役社長を務めるJ SPORTSの事例として、今年3月に侍ジャパンが優勝を飾ったWBCと、ラグビーW杯への取り組みが紹介された。
J SPORTS は、WBCの日本戦(ディレイ放送)以外全試合を生中継したほか、キュメンタリー映画も制作。WBCをコアコンテンツに360度展開を実施し、興行収入、パッケージ発売とも予想以上の結果となった。また、ラグビーW杯では、日本代表戦を含める全48試合を放送・配信し、「13社のスポンサー提供をいただき、この数字は前回の日本開催W杯時を超えるもの」と自社制作の広告映像とともに紹介した。
平本様は、この事例ついて「企業にとって、ブランディングの向上が最大の戦略。国民が集中する国際大会で、ブランディングを高める高クオリティの映像制作が行えるのは価値があり、ペイテレビの次なる戦略がみえてくる事例」と評された。

次に、衛星放送協会の附属機関である多チャンネル放送研究所の調査・分析データをもとに、ペイテレビの視聴状況や視聴態度についての説明が行われる中で、コネクテッドTVの普及や動画配信サービス(有料及び無料)の認知と視聴者数の増加についても議論があった。
一方で、専門性・オリジナルコンテンツの強化など、ペイテレビの可能性が示される場面もあり、あわせてペイテレビの広告セールスの話題にも展開し、いくつかのチャンネルの取り組み事例も紹介された。

今回のパネルディスカッションでは、ペイテレビの特徴として「自由度の高い広告商品が揃う」「制作&クリエイティブ力がある」「放送に加えてさまざまなメディアとのクロス展開が行える」などの事例が紹介されたが、平本様からは「CS放送で大イベントを共同で作り、バズを上げ、クライアントへの認知を高めるなど、私も皆さんと一緒に考えていきたい」との抱負があった。

広告会社の皆様とCAB-J正会員チャンネルの担当者が集うのは、コロナ禍にあって3年ぶりに開催された本年2月のセミナー以来だが、前回以上に活気溢れる有意義なコミュニケーションの場として、盛会の内に幕を閉じた。

東会長代行 森委員長 積水ハウス 竹原様 滝山会長

【写真:左から、築地朝塾plus代表(塾長) 平本様、宣伝会議 番匠様、滝山会長、長谷会長代行】

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